健康や美容の最新情報を追う「日経ヘルス」から、いま注目を集める商品やサービスを紹介するTREND FOCUS。今回のテーマは、大豆で作ったご飯や麺。いわば大豆を主食に変身させた商品が増えてきたという話題です。
大豆の広がりが止まらない──。肉よりも環境負荷が小さく、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から注目される大豆。健康志向の人からも鉄板の人気食材だ。最近は、代替肉として「大豆ミート」の商品が増加。カフェのメニューに大豆ミートを使ったハンバーガーを見かけた人もいるだろう。さらにそれだけではとどまらず、大豆をご飯や麺といった主食に変身させた商品が登場している。

今春発売になったのは、フジッコのお米状食品の新ブランド「Beanus(ビーナス)」のダイズライス。クラウドファンディングで、プロジェクトを立ち上げたところ、想定を超える支援が集まり、発売を開始することとなった。
写真下が「ダイズライス プレーン」。電子レンジで加熱するだけでご飯代わりになる。1パック150g、350円(税込)。ほかに「トムヤム」や「ガパオ」など調味したもの、「いなり」や1weekトライアルセットもある。
ポイントは、お米やパンを大豆の主食に変えることで、低糖質、高たんぱくになること。実際、ダイズライス1食分150gと、白米1膳分の150gを比べると、糖質が85%オフとなり、たんぱく質は24gにもなるという。もちろん、食物繊維も豊富だ。
開発の経緯を聞くと、「野菜を食事の一番最初に食べるベジファーストと同様、大豆を一番最初に食べても血糖値は上がりにくいのですが、もそもそして食べづらいといった声がありました。そこで、もう少し食べやすいものをと考えるなかで、主食にするという案が持ち上がりました」とフジッコ開発本部新領域開発部の田口敬子さん。