「スマホ時代の防犯・セキュリティ対策」特集、第5回のテーマは「スマホ決済のリスクとセキュリティ対策」。サイバー対策ソフト大手のマカフィーと情報処理推進機構(IPA)に解説してもらった。
現在、スマホ決済を使っている人は41.2%
スマホ決済と聞くと「QRコード決済(※1)」や「非接触IC決済(※2)」を思い浮かべる人も多いだろう。「しかし今のところはそうした新しいスマホ決済の方法を使っている人より、アマゾンなどのECサイトのスマホアプリで買い物をするという形での、スマホ決済ユーザーが一番多いかもしれません」と言うのは、サイバー対策ソフト大手のマカフィー、コンシューマ マーケティング本部 執行役員 本部長の青木大知さん。
※1:店舗側が掲示しているコードを、利用者が自分のスマートフォンの決済アプリで読み取って決済する。「PayPay」や「d払い」などもこの「ユーザースキャン方式」の一例。
※2:スマホの決済アプリにクレジットカードやデビットカード、電子マネーなどを登録しておき、支払時に専用の端末にスマホをかざして決済する。
※2:スマホの決済アプリにクレジットカードやデビットカード、電子マネーなどを登録しておき、支払時に専用の端末にスマホをかざして決済する。
民間調査会社MMD研究所の調査(2021年1月)によれば、現在、普段の支払い方法としてスマホ決済を利用しているのは41.2%。2019年7月の同調査では14.3%であったのと比べると、明らかに増加傾向にある。この流れが今後も続く場合、まだ「QRコード決済」や「非接触IC決済」を使ったことがない人が、近い将来、使い始めるであろうことは予想できる。スマホ決済のセキュリティ度を上げる方法を、今から知っておくことが肝要だろう。

スマホ決済を普段の支払いに利用している人は41.2%。今後、利用者の増加が予想される(複数回答)