長引くマスク生活で、多くの女性が、頭痛や肌荒れなどの不調を感じています。不調の種類によっては、セルフマッサージやマスクの素材の選び方で、簡単に改善することも。前回の耳の痛み、頭痛に続いて、今回は、肌荒れ、たるみ、口臭対策をご紹介します。

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【特集】マスク不調を解決!肌荒れ・たるみ・口臭対策←本日はココ
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マスク不調【3】「肌荒れ」 こまめな取り替え、保湿で肌を守る

原因──マスク内でアクネ菌が増加しニキビに。バリア機能低下が乾燥、かゆみ、赤みに。
対策──マスクの清潔さと肌の潤いを保つ対策を。ガーゼをはさむことなどで、肌をガード。

 「湿度の高い春夏にはニキビや吹き出物、秋冬は乾燥やかゆみなど、肌悩みには従来、季節性があったが、最近はマスク生活によって年間を通して肌トラブルが増えている」と表参道美容皮膚科の三宅真紀さんは話す。

主なマスク肌荒れ
主なマスク肌荒れ
読者アンケートで、30%以上の人がマスクによる「乾燥・かゆみ・赤み」に悩んでいることがわかった。「ニキビ・吹き出物」「たるみ・ほうれい線」も25%以上という結果に。

 朝から晩までマスクで肌を覆うと、摩擦で肌が傷つきバリア機能が低下。また、マスクの中が高湿度になりニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖しやすくなる。「マスクを外すと肌の湿度が急激に低下。入浴後の肌のような状態になり一気に乾燥する」(三宅さん)。

 肌荒れが気になる人は、これから紹介する「4つの対策」を。また、マスクだからとメイクを控えている人も「UVカット下地は肌全体に塗って。紫外線がマスクを透過し、シミやたるみの原因になるのを防ぐ」(三宅さん)。

オススメはガーゼを挟むこと

 1つめはこれ。三宅さんは、「肌への刺激が少ない素材は、ガーゼと布(コットン)」という。「不織布は感染対策としては最適だが、肌との摩擦が起こりやすい。ウレタン素材のマスクは、通気性がよいのがメリットだが、続けるうちに肌トラブルを起こす人も。そこでお薦めは、不織布マスクと肌の間にガーゼを挟むこと」(三宅さん)。まずはここからやってみよう。

不織布マスクの内側にガーゼを1枚はさむ。もしくは、コットンなど肌荒れしにくい素材のマスクをした上から不織布マスクをつけてもいい。「私や当院スタッフも行っている対策です」(三宅さん)。
不織布マスクの内側にガーゼを1枚はさむ。もしくは、コットンなど肌荒れしにくい素材のマスクをした上から不織布マスクをつけてもいい。「私や当院スタッフも行っている対策です」(三宅さん)。