生活に欠かせなくなったマスクだが、材質や装着法など、疑問もたくさん。マスクのプロ、ユニ・チャーム企画本部広報室の渡邊仁志さんに、知りたいことをあれこれとぶつけてみました。

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マスクにはどんな効果がある?

Q. マスクをつけるのは、感染予防? それとも、人にうつさないため?

A. 近年は、感染リスクを低下させるという研究結果も増えています。

 かつては感染症の症状がある人が人に感染させないために使用していたマスクだが、近年は感染するリスクを低下させるという報告も増えている。

 理化学研究所は、新型コロナウイルスに対するマスク着用の効果について、スーパーコンピュータ「富岳」を使ったシミュレーションを実施。「不織布は約8割、綿やポリエステルの手作りマスクは約7割の飛散を抑制する」のに加え、「隙間なく着用すると飛沫やエアロゾルの吸い込みをほぼ防ぐ」(下図)と発表した。「公共交通機関や店舗でマスク着用を義務づけた地域では20日後に新たな感染の発生率が約47%低下した」というドイツの研究報告もある。



「富岳」を使ったシミュレーション。赤、オレンジ、緑、青の順に飛沫のサイズが小さくなる。不織布マスクを顔と隙間なくつけた場合、飛沫やエアロゾルの吸い込みをほぼ防ぐことがわかった。提供:理研・豊橋技科大・神戸大,協力:京工繊大・阪大・大王製紙
「富岳」を使ったシミュレーション。赤、オレンジ、緑、青の順に飛沫のサイズが小さくなる。不織布マスクを顔と隙間なくつけた場合、飛沫やエアロゾルの吸い込みをほぼ防ぐことがわかった。提供:理研・豊橋技科大・神戸大,協力:京工繊大・阪大・大王製紙