仕事術から、働き方、キャリア形成まで、専門家を講師に招き、役立つノウハウを1本、約10分間の動画に凝縮しました。今回のテーマは「私のリスキリング」。中小企業診断士の高田直美さんに自身の経験を事例に、どうしたらリスキリングに成功するのかを語ってもらいました。3回目は「本業との両立 後編」。前回に引き続き中小企業診断士の資格合格の経験からリスキリングと本業を両立するためのコツを紹介します。
1回目 リスキリング モチベーションを維持する方法
2回目 リスキリング・仕事・家庭の両立 大事なのは目標設定
3回目 リスキリング勉強法 独学、学校、勉強会…どう選ぶ? ←今回はココ
4回目 リスキリング学び月100時間 働きながらどう捻出した
この連載では、高田さんの中小企業診断士の資格合格というリスキリング経験から、モチベーションを維持し、本業と両立していくために必要な考え方について解説してきました。今回は自分に合った勉強方法をどう選んでいくかについて紹介します。
リスキリングを始めるうえで、手早く、ハードルが低いのが独学です。テキストさえそろえばすぐに始めることができ、費用も抑えることができます。
「独学の場合は情報収集が肝になります。気を付けるべきことは『仕事との両立』です。どうしても仕事ばかりしてしまって、勉強が後回しになりがちです。それを防ぐために、リスキリングの時間を計画的にねん出する必要があります。大事なのは『勉強から離れない』ということ。短い時間でもいいので、必ず勉強するということが続けるコツです」
資格試験などのリスキリングの場合は、受験生同士の勉強会も有効だと高田さんは話します。「みんな頑張っていることが分かりモチベーションの維持につながります。勉強に有効な、さまざまな情報が入ってくるのも魅力です。ただ、そこで得た勉強のコツなどが自分に合っているか否かを見極めることも必要です」
次ページの動画では、そのほか「資格学校に通う」「通信教育を利用する」場合のメリットとデメリット、独学で高田さんが使ったテキストや問題集の紹介、試験合格のコツについて詳しく解説します。資格試験というゴールが明確なリスキリングで、参考になる「最後の踏ん張り」を可能にする高田さん自身の経験談も紹介します。