仕事術から、働き方、キャリア形成まで、専門家を講師に招き、役立つノウハウを1本、約10分間の動画に凝縮しました。今回のテーマは「私のリスキリング」。中小企業診断士の高田直美さんに自身の経験を事例に、どうしたらリスキリングに成功するのかを語ってもらいました。4回目は「時間捻出」。仕事に家事と忙しい中、いかに時間を捻出するのか。高田さんの経験から解説します。

1回目 リスキリングで何得られた?モチベーション維持法の詳細
2回目 リスキリング・仕事・家庭の両立 大事なのは目標設定
3回目 リスキリング勉強法 独学、学校、勉強会…どう選ぶ?
4回目 リスキリング学び月100時間 働きながらどう捻出した ←今回はココ

 ビジネスパーソンのリスキリング術を紹介してきた本連載。これまでモチベーション維持や仕事・家庭との両立のノウハウを中小企業診断士の高田直美さんに解説してもらいました。今回はリスキリング時間の捻出術です。高田さんは勉強会でのある出来事をきっかけに、リスキリングにかける時間について真剣に考えるようになったと話します。

 高田さんが参加していた勉強会では、各メンバーが月100時間という勉強時間のノルマがありました。最初は仕事や家庭で忙しく、勉強時間が全く取れない状況だったと高田さんは振り返ります。

 「私は勉強会のみんなと一緒に頑張るという状況でなければ、勉強できないだろうなと思って、『約束通り、毎月100時間は勉強しよう。この約束を守れなかったら勉強会を辞めよう』と決意しました。そのために平日や土日にそれぞれどのくらい勉強できるのか。計画として100時間を組み立てました。『計算問題は毎日』と毎日やることを決め、朝の就業時間前の5分、お昼休みの昼食を食べ終わった後の10分というわずかな時間でも活用できる時間は活用しました。計画と実際にできているのかチェックも毎日手帳で管理して、計画通りに進めるようにしました」(高田さん)

 次ページの動画では、高田さんが中小企業診断士の資格獲得の勉強をしていた時期の実際の平日、休日における朝から夜までのタイムスケジュールも紹介。リスキリングを始めるにあたり、時間管理をどうしていくのか、いつ勉強したらいいのかお悩みの方に役立つ具体的な情報が満載です。動画の最後には高田さんが、人それぞれに訪れる「リスキリングに適した時」について印象的な話をしてくれます。