仕事術から、働き方、キャリア形成まで、専門家を講師に招き、役立つノウハウを1本、約10分間(今回は15分01秒)の動画に凝縮しました。今回のテーマは「働く人の複業術」。複業・起業コンサルタントの中山ゆう子さんに、ビジネスパーソンが複業を始めるために必要なノウハウを聞きました。1回目は「複業・起業の心構え」。「複業」と「副業」の違いや、複業についての考え方を解説します。
1回目 コロナ禍の在宅勤務をきっかけに「複業・起業」のススメ ←今回はココ
2回目 複業を始める前に意識したいこと
3回目 複業を始めるための3ステップ
4回目 複業を継続するために知っておきたいこと
今回、講師を務めるのは、女性起業家や女性経営者のためのコンサルティング会社を経営している複業・起業コンサルタントの中山ゆう子さんです。中山さんのキャリアのスタートは市役所公務員でした。その後、退職して米国に渡り、語学とコミュニケーションを学んで帰国。そして「見よう見まねで起業した」と話します。最初は経営がうまくいかず住む家さえ失い、実家に戻って派遣社員からキャリアを歩み直しました。しかし、やはり自分らしい働き方や起業を諦められず再度起業に挑戦。今では、コンサルタントとして5000人以上の女性の複業・起業を支援するまでになっています。
中山さんは副業ではなく「複業」という考え方を提示し、よく使うそうです。その背景を次ページの動画で説明します。
「『副業』はサブ的な仕事という意味です。つまり、メインに会社の仕事や収入の一番多い仕事があって、隙間時間にもう一つ仕事をするというサブ的な仕事をする場合に使います。『複業』は同列の複数の仕事です。収入の多い・少ない、その仕事に掛ける時間が長い・短いは関係なく、その人にとってどれも大切なものという位置づけです」。また「あなたが複業する理由、もしくは複業したい理由」を尋ねたアンケート調査では、生きがいややりがいに関する理由が上位に挙がっています。
中山さんは「『複業=起業』です。今は複業・起業が大事になっています」と言い、動画ではその理由も説明します。また、複業・起業したい人に対して「『なぜ複業・起業したいのか』『複業・起業することで得たいものは何か』の2つについてぜひ考えてみてほしい」と問題を提起しています。第2回の動画では、複業・起業を考える上での落とし穴も含めて詳しく説明していきます。お楽しみに!