仕事術から、働き方、キャリア形成まで、専門家を講師に招き、役立つノウハウを1本、約10分間(今回は15分21秒)の動画に凝縮しました。今回のテーマは「働く人の複業術」。複業・起業コンサルタントの中山ゆう子さんに、ビジネスパーソンが複業を始めるために必要なノウハウを聞きました。3回目は「複業・起業のための3ステップ(後編)」。複業を始めるために具体的に何が必要なのかを解説します。
1回目 コロナ禍の在宅勤務をきっかけに「複業・起業」のススメ
2回目 複業を始める人がはまりやすい「落とし穴」とは/動画
3回目 「何を複業にすればいいか分からない」を解決する方法 ←今回はココ
4回目 複業を継続するために知っておきたいこと
「複業・起業のための3つのステップ」の2つ目は「経験を武器にする」です。中山さんがこれまで約5000人の複業・起業をサポートする中で最も多く聞かれる言葉が、「何が仕事になるのか、分からない」というものでした。「会社員の仕事以外にも何かしていきたい」「定年退職後、何かしていきたい」という気持ちはあっても、自分にどんなことができるのか分からない、という人は本当に多いと中山さんは言い、「あなたがこれまで積み重ねてきた経験が武器になります」と話します。
中山さんの場合は、最初の勤務先である市役所で公的書類を数多く作成した経験や、42歳でネット婚活を開始後、半年で結婚した経験を生かして起業に至りました。「最初の起業後の4年間の鳴かず飛ばず期の経験も生きています。自分がうまくいかなかった経験があるからこそ、これから複業・起業したい人や始めたけれどもうまくいかない人の相談に乗れるようになりました」
「皆さんにも経験してきたことがたくさんあるはずです。ぜひその経験の棚卸しをしてみてください」と中山さんは言います。その際には以下の3つを具体的に書き出すのがポイントとのこと。それは「これまでやってきた仕事」「最初はできなかったが、できるようになったこと」「人から聞かれること」です。
次ページの動画では、「複業・起業のための3つのステップ」の3つ目、「3点が交わるものを探す」についても詳しく説明していきます。次回の最終回では「複業・起業を継続させるためのコツ」を紹介します。