働く女性を取り巻く諸問題を、日経BPの編集長、副編集長、編集委員がリポート。その解決策を、動画で分かりやすく解説します。今回は日経xwoman編集委員の羽生祥子が、3年ぶりに改訂された「コーポレートガバナンス・コード(CGC)」をテーマに、3回に分けてお話します。2回目は、女性活躍が進まない組織の“言い訳”からひもとき、企業がやるべき3カ条についてです。
今さら聞けない「CGC改訂」って何?【動画】【1本目】
女性活躍が進んでいない企業の言い訳トップ3【動画】【2本目】 ←今回はここ
日経WOMAN「女性が活躍する会社」分析【動画】【3本目】
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)が進まない企業で聞かれる3つの“言い訳”があります。それは「女性だけを特別視する必要があるのか?」「D&Iをやって、経営が上向くのか?」「管理職に該当する女性がいない」といった内容です。なぜ、このような発言に至るのか。その理由を分析するとともに、解決策を提示します。
まず、「女性だけを特別視」という意見については、裏を返せば、今まで男性が特別視されてきた結果です。男性だけが育成や昇進のルートに乗ってきた結果、役員が男性だらけになっています。解決策としては、企業の部署ごとの「男女比率の偏り」を数値化し明確にすること。そのうえで、是正する必要があります。
次に「D&Iが経営に寄与するのか」という意見については、2021年6月のコーポレートガバナンス・コード改訂によって、もはや議論する余地さえありません。金融庁と東京証券取引所が「企業の中核人材における多様性の確保」について鉄則を示したことで、D&Iに組まなければ、投資家からの資金が滞り、ひいては経営が下向く結果になることは明白です。
最後の「管理職に該当する女性がいない」という意見は、女性を人材育成する気がない、育成する力が経営にないことを公言しているのと同義。解決策は、ずばり「登用目標値」を定めること。そして、中・長期プランを立てて管理職候補者を育てていくわけです。
日経xwoman編集委員の羽生祥子が、次ページの動画で詳しくお話しします。