セルをドラッグするだけで、日付や曜日などの連続した値を入力できる機能「オートフィル」。実は、連続性がある背景色の有無や、支店名など数値ですらない独自リストも「オートフィル」で入力できること、知っていますか?今回は、知っているようで意外と知らない、オートフィルの裏技を紹介します。

「オートフィル」は連続性が予測できるものに実行される

 日付や曜日など、連続した値を入力したいときは、「オートフィル」機能が便利です。セルをドラッグするだけで、連続性のあるデータを自動で入力できます。入力の手間を大幅に省く機能ですが、「連番を入力したいのに連番にならなかった」などの経験はありませんか?

 例えば、「2010年」と入力されたセルの右下隅を下にドラッグすると、「2011年」「2012年」……と連続した値を入力できます。ところが「2010」と入力されたセルをドラッグすると、「2011」「2012」……とはならず、「2010」がコピーされます。

「2010年」と入力されたセルの右下隅を下にドラッグすると、「2011年」「2012年」…と連続した値を一気に入力できる
「2010年」と入力されたセルの右下隅を下にドラッグすると、「2011年」「2012年」…と連続した値を一気に入力できる
「2010」と入力されたセルの右下隅を下にドラッグすると、「2010」がコピーされるだけ
「2010」と入力されたセルの右下隅を下にドラッグすると、「2010」がコピーされるだけ

 「オートフィル」で連続データになるものと、そうでないものには違いがあります。日付や曜日など、次に入力するのが連続した値だと予測がつくものは、オートフィルを実行すると、連続データになります。

 一方、「1」などのように、そのセルだけでは次に何が続くのか分からないものは、「オートフィル」では連続データにならず、コピーになります。ただし、「No.1」のように文字と数字を組み合わせた場合は「No.2」「No.3」と連続データになります。

オートフィルを実行した場合、連続データになる値の例
オートフィルを実行した場合、連続データになる値の例