前回の記事「エクセルの裏技!条件に合うデータを1クリックで抽出 」では、「オートフィルター」や「スライサー」機能を使って条件に合致するデータだけに絞り込む方法をご紹介しました。今回はその続編として、絞り込んだデータを計算する方法をご紹介します。
例えとして、新機種の販売データから特定の色の売上個数や売上額を計算する場合で説明します。
下のような販売データがあります。全体の販売数と売り上げの合計を求めたい場合、SUM関数を使う方法を思いつくでしょう。販売数を求めるC27セルに「=SUM(C3:C26)」と入力します。同様に、売上額を求めるE27セルには「=SUM(E3:E26)」と入力します。すると、新機種が全部でどれだけ売り上げているのかが分かります。
次に、「ブラック」だけで見た合計を知りたくなったとします。前回紹介したスライサーを使って、ブラックの販売状況だけを表示してみます。
これで表には、ブラックだけが表示されるようになりました。ところが、表の下に表示された販売数と売上額は、先ほどと同じままです。ブラックだけではなく、他の色の機種も含んだ合計になってしまっています。