ITサービスのトレンドをITライターの鈴木朋子さんが解説する本連載。今回のテーマは、2022年1月に開催された技術見本市「CES 2022」です。CES 2022で発表された製品やサービスの中から、注目のプロダクトをリポートします。
対面とオンラインのハイブリッド開催となったCES 2022
毎年1月に米ラスベガスで開催される「CES」は、世界中の企業が最新の製品やサービスを発表する展示会です。注目企業のトップによる講演や複数の企業がコラボするトークセッションなども開催され、今後のテクノロジーの発展を知ることができる場として毎年話題を集めています。
筆者は2020年に現地へ赴き、最新の技術に触れる貴重な機会を得ました。しかし翌年のCESは、新型コロナウイルスの感染拡大のため、オンラインでの開催に。そして22年は、対面とオンラインのハイブリッドによる開催となりました。オミクロン株の感染拡大により会場での出展を予定していた企業が直前でオンライン出展に切り替えるなど、混乱もありました。
とはいえ、CESを主催するCTA(全米民生技術協会)によると、800社以上のスタートアップ企業を含む2300社以上の企業が出展し、リアルでの参加者は約4万人と、例年よりは少ないものの、注目度の高さがうかがえます。オンラインでもテクノロジーの未来を十分に感じることができました。
CES 2022のトレンドは、自動車関連技術、デジタルヘルス、人工知能(AI)、スタートアップなどです。また、今年から「スペーステック(宇宙テック)」と「フードテック(食料テック)」がカテゴリーに加わりました。
それでは、国内で反響の大きかった製品やサービスを紹介します。