ITライターの鈴木朋子さんがITサービスのトレンドを解説します。今回のテーマは「医療サービス」。コロナ禍の影響もあり、気軽に利用できるものが増えてきました。特にオンライン診療やオンライン健康相談サービス、オンライン受診相談サービスは感染を防止するだけでなく、病院への移動時間や待ち時間を省けることも、利用する大きなメリットになります。特徴的な医療サービスを見ていきましょう。

コロナ下で求められる医療のDX

 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの暮らしを一変させました。人と対面することが難しくなり、従来の生活ができなくなったことで、ニューノーマルと呼ばれる新しい生活様式が誕生しています。

 ニューノーマルの波は、医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)も加速させています。これまで電話やビデオ通話でリアルタイムに診察を行う「オンライン診療」は、医師が患者と対面することで得られる情報が失われてしまうため、厳しい条件を定めて慎重に進められていました。特に初診については、対面診療で行うと定められていました。

 しかし新型コロナが広がり、2020年3月、当時の安倍晋三首相がオンライン診療の活用を進めると述べました。厚生労働省は4月に特例的・時限的な措置として初診からの電話とオンラインによる診療を解禁しました。

オンライン診療では、医師から診察、診断、薬の処方が受けられる
オンライン診療では、医師から診察、診断、薬の処方が受けられる

 MMD研究所(東京・港)が2020年11月に行った「オンライン診療に関する調査」によると、オンライン診療の利用経験がある人は18%いるとのこと。「意外と経験者が多い」と感じた人は多いのではないでしょうか。また、オンライン診療を利用してよかったこととして、「感染症などのリスクが減る」「待ち時間が短縮できた」「通院の時間が短縮できた」といった声が挙がっています。

 医療側の体制が整ってきたことももちろんですが、患者側も仕事や学校で非対面の交流に慣れてきているため、ますますオンライン診療は拡大していきそうです。しかし、オンライン診療ってどうすれば受けられるの?という点は分かりにくいですよね。

 また、医師の診察を受けるべきなのか迷う程度の健康トラブルも多いものです。しかし、ネットで検索するだけでは、信頼のおけない情報が出てきてしまいます。すき間時間や仕事が終わった夜などに、病院に行くよりは手軽に、正しい医療情報に基づいた健康相談ができたり、症状や医療機関について調べることができたりするといいですよね。

 そこで今回は、スムーズにオンライン診療を受けられたり、もっと気軽に医師に健康相談ができたり、病気や医療機関について調べられたりするサービスを、3つ紹介します。