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課長50人インタビュー

JAL機長 育児との両立「3年待って」昇格訓練へ

出産の後に復職 とにかく電話に敏感になった…

Terraceで話題!

国の目標が「2020年までに指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度」だったにもかかわらず、21年度の雇用均等基本調査(厚生労働省)では、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.3%にとどまり、女性の管理職登用は課題です。そんな中、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちは、どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は日本航空のボーイング777型機の機長を務める長谷川千春さんに話を聞きました。

長谷川千春(はせがわ・ちはる)さん 50歳
長谷川千春(はせがわ・ちはる)さん 50歳
日本航空 ボーイング777型機 機長
機長(課長職)に就任は、入社24年目、48歳
【略歴】
1998年 航空大学校卒業、日本航空入社
2001年 ボーイング747-400型機副操縦士に昇格
2009年 休職、その後長女と双子を出産
2015年 ボーイング777型式免許取得・復職
2019年 機長昇格訓練開始
2021年 ボーイング777型機機長昇格

【家族構成】夫、娘(11歳)、双子の息子(9歳)

客室乗務員志望からパイロット志望へ

 私は子どもの頃から飛行機が大好きでした。思い出に残るのは、飛行機に乗って祖父の家に遊びに行ったことです。航空各社には、客室乗務員やグランドスタッフが、同伴する大人なしで搭乗する子どもをサポートするサービスがあり、それを利用して、祖父の家に行くのが楽しみでした。

 「飛行機に乗りたい」という思いから、なりたい職業として客室乗務員を意識していましたが、航空各社が採用を見合わせる時期と、就活が重なってしまいました。「飛行機に乗るのなら、パイロットでもいいのでは」。そう思い立ち、大学卒業後に1年の準備期間を経て航空大学校を受験。在学中に日本航空に内定、入社しました。

 01年には、当時世界最大の機体だったボーイング747-400型機の副操縦士に昇格しました。ただ、09年から6年間、「自己都合」で休職することに。6年間の休職の間に長女と双子を授かり、15年に復職します。そこからが大変でした。

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