2020年度、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は 12.4%でした(厚生労働省、雇用均等基本調査)。19年度の11.9%から0.5ポイント上昇しましたが、まだまだ女性の管理職登用は課題です。そんな中、東証1部上場企業には、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちがいます。どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、サイバーエージェントのインターネット広告事業本部 営業統括の河合典子さんに話を聞きました。
2011年 立命館大学産業社会学部卒業
2011年 サイバーエージェント入社 インターネット広告事業本部大阪支社で通販会社クライアントを担当
2014年 東京へ異動、営業新部署設立に参加
2015年 ダイレクトマーケティングソリューション局 局長に就任
2016年 インターネット広告事業本部 統括に就任、執行役員に就任
2019年 産休・育休取得
【家族構成】
夫、息子(2歳)の3人家族
「業界に強いメンバー」の一人として東京に転勤
大学時代は、スポーツによる豊かな社会づくりが研究テーマでした。就職は2つの軸で考えており、一つは大好きなスポーツ分野の企業、もう一つは、長期視点でキャリアを考えたとき、20代のうちにできるだけ多くの経験をし、成長してから出産・育児といったライフイベントが迎えられる企業、でした。就活で実際に若くして活躍している社員の方々と交流し、将来なりたい姿と重なったことから、サイバーエージェントに入社しました。
入社後、大阪支社に配属され、健康食品、通販コスメなどの業界を担当し、広告効果の運用などの業務にあたりました。3年間で業界のノウハウ、ビジネスについての理解が深まり、今後のキャリアに悩んでいたタイミングで、上司から異動の打診がありました。「通販分野を強化するため、業界に強いメンバーを東京に送り込みたい。東京本社で新部署の立ち上げに関わってみないか」と。私を含む3人が異動することになりました。
私は関西から出たことがなかったんです。初めての関東で戸惑うことも多かったのですが、会社自体の文化がとてもフレンドリーで、先輩に飲みに連れて行ってもらったり、休日には同期に連れ出してもらったりしているうちに、あっという間に慣れることができました。