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課長50人インタビュー

清水建設 昇進目前で仕事抱え込み、周囲に発したSOS

第1子の育休復帰時、「育児も仕事も中途半端」に。職場の仲間に頼る重要性学ぶ

Terraceで話題!

国の目標が「2020年までに指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度」だったにもかかわらず、21年度の雇用均等基本調査(厚生労働省)では、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.3%にとどまり、女性の管理職登用は課題です。そんな中、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちは、どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、清水建設の設計本部、設計長の加藤万貴さんに話を聞きました。

加藤万貴(かとう・まき)さん 43歳
加藤万貴(かとう・まき)さん 43歳
設計長(課長職)に就任は、入社14年目、39歳
【略歴】
2002年 東京工業大学工学部建築学科卒業
2005年 東京工業大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了、清水建設入社
2008年4月 新本社設計室
2012年4月 設計本部商業複合施設設計部
2016年1月~2017年3月 第1子 産休・育休
2019年4月 設計本部商業複合施設設計部(現・商業・宿泊施設設計部)設計長
2021年8月~2022年5月 第2子 産休・育休

【家族構成】
夫、長女7歳、長男1歳

設計長の仕事とは

 私は清水建設で設計本部の設計長(課長職)を務めています。お客さんの要望に沿って建物の姿を図面に書き起こし、建てたい建物を実現化していく仕事です。所属は意匠設計という建物のデザインを含めた部門ですが、ほかに構造、設備、電気の分野があってこれら4部門が一緒に動いています。

 建物の建設には莫大なコストがかかるため、ゼネコン設計部としてはデザインの段階から予算を考慮しつつ進める必要があります。何回か概算見積もりを出してコストターゲットに合っているかを確認する。そうした作業を責任者として推進する役割も担っています。

 案件によって規模や内容が大きく異なり、既に基本設計が完了するなど図面があることもあれば、規模も用途も決まっていない状態で事業の構想段階からお手伝いする場合もあります。それに合わせたチーム編成となり、例えば現在の仕事では外注スタッフを含めた6人ほどのチームを2人の設計長で推進しています。組織としては、グループ長、設計長、係員で構成されたグループがいくつか集まり1つの部署となっています。

 私は大学と大学院で、建築学を学びました。住宅の設計をしている先生の研究室で住宅の設計の現場に携わっていました。しかし、もっと公共性の高いもの、みんなが普段使うような社会的な建物を手掛けたいと思うようになった。それが入社のきっかけです。

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