2019年度、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は 11.9%にとどまりました(厚生労働省、雇用均等基本調査)。そんな中、東証1部上場企業では、どのような課長職の女性たちが活躍しているのでしょうか。今回は、世界展開するカジュアル衣料ブランド「ユニクロ」の課長職・小原真美さんです。
2005年 神戸女学院大学卒業
2005年 ユニクロ入社
2007年 関西、関東、九州で店長などを務める
2012年 女性向け旗艦店「ユニクロマルシェ プランタン銀座店」のフロア店長に、2013年には総店長に就任
2014年 本部へ異動。「MAGIC FOR ALL」プロジェクト立ち上げ準備
2015年 「MAGIC FOR ALL」プロジェクト始動
2016年 リーダー昇格
2018年 産休・育休
2020年 復職。「MAGIC FOR ALL」プロジェクトリーダー兼UTマーケティングリーダーに着任
【家族構成】
夫と息子(2歳)の3人家族
入社2年目から全国で店長を経験。ディズニーとの協業を社長に提案
ユニクロでは、新入社員はまず店舗で実務とマネジメントを学び、その後、店長として全国の店舗に配属となります。私も2005年に入社して2年で店長となり、全国の店長やエリアマネジャーを経験しました。
2012年には東京・銀座に初の女性向け旗艦店としてオープンした「ユニクロ マルシェプランタン銀座店」(現・UNIQLO TOKYO)のフロア店長に、2013年に総店長に就任しました。当時30歳、女性のニーズに寄り添った店舗をつくり、コーディネートの提案もして、お客様の声を本部に伝える役割も担う……そうした仕事にやりがいを感じていました。
社内研修で社長(柳井正ファーストリテイリング会長兼社長、ユニクロ会長兼社長)と直接セッションをする機会がありました。私は、幼少期からディズニーが大好きで、ウォルト・ディズニー・カンパニーとユニクロが協業できないかと思い描いていました。
一社員の夢として、そのアイデアを社長に伝えたところ、「それでは、提案をしに来てください」とのこと。店舗勤務で企画書を作ったことすらありませんでしたので、本部の社員に相談し、サポートを受けながら、ドリームプランを企画に落とし込みました。私にとって初めての企画書。それが、後に服を通じて世界中の人々に夢と驚きをお届けするプロジェクトとして2015年に発表となる「MAGIC FOR ALL」の第一歩でした。