2020年度、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は 12.4%でした(厚生労働省、雇用均等基本調査)。2019年度の11.9%から0.5ポイント上昇しましたが、まだまだ女性の管理職登用は課題です。そんな中、東証1部上場企業には、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちがいます。どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、三菱UFJ銀行六本木支店の取引先課で働く課長・村上尚子さんを紹介します。

村上尚子(むらかみ・なおこ)さん(39歳)
村上尚子(むらかみ・なおこ)さん(39歳)
三菱UFJ銀行 六本木支店 取引先課 課長
■課長(リーダー)職に昇格は、入社18年目、39歳
【略歴】
2004年 慶応義塾大学商学部卒、東京三菱銀行入社
2004年 渋谷支店 個人営業担当
2007年 新丸の内支店 個人営業担当
2009年 リテール企画部リテールアカデミー 部門人材育成企画担当
2010年 調査役に昇格
2013年 リテール拠点部 NISA担当・窓口運営企画担当
2016年9月 中部地区八事支店 個人営業担当
2020年4月 法人・リテールリスク統括部 部門リスク管理担当
2021年4月 六本木支店 取引先課 課長に就任

【家族構成】
夫と小学生の娘2人の4人家族

店舗勤務を経て本部へ。本部で調査役に昇格

 大学時代は、商学部でマーケティングを学んでいました。初めから金融に興味があったわけではありません。就活を通して、それまで金融に興味がなさ過ぎた自分に少し驚いたんです。そのときに感じたのは、おそらく世の中には私のような人が多いということ。そんな人たちと、人生で大切な資産運用や資産形成をつなげるのは、意味のある仕事になるのではないだろうか、と。その思いが金融業界を就職先に選んだきっかけです。

 最初に渋谷支店に配属され、窓口などの銀行業務を一通り経験した後、個人営業を担当。その後、2年ごとに部署を異動しながら、主に個人客を担当するリテールの仕事をしてきました。

 入行店ではよく分からないままに、とにかくがむしゃらに仕事をするという感じでしたが、身近にいた女性の先輩が心構えから教えてくれるなど手厚くサポートしてくれました。新人を育てようとしてくれた周りの環境もありがたかったですね。

 2009年には、本部で人材育成企画を手掛けることになり、2010年に調査役に昇格。これは管理職に進むための最初の職位で、店舗勤務の場合は「支店長代理」という役職名になります。仕事内容は大きくは変わりませんが、管理職を意識する最初の一歩です。

 2013年には、NISA(少額投資非課税制度)に関する商品の普及や販売の戦略などの分野を担当。入行のきっかけとなった、「金融にあまりなじみのない人々の資産運用や資産形成に貢献したい」という夢に近づきました。