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課長50人インタビュー

ワコール「クリエーターでもある課長」役割に悩み結論は

課長はこうあるべきというルールはないと気づいた

Terraceで話題!

国の目標が「2020年までに指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度」だったにもかかわらず、21年度の雇用均等基本調査(厚生労働省)では、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は12.3%にとどまり、女性の管理職登用は課題です。そんな中、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちは、どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、ワコールのメンズインナー商品企画課で課長を務める稲積美紀さんに話を聞きました。

稲積美紀(いなづみ・みき)さん 37歳
稲積美紀(いなづみ・みき)さん 37歳
ワコール メンズインナー 商品企画課 課長
課長職就任は、入社16年目、35歳
【略歴】
2005年 女子美術大学短期大学部情報メディア科卒業、ワコール入社。デザイナー兼パタンナーとしてウイングブランド商品企画課に配属
2006年 産休・育休取得
2007年 復職。デザイナー兼パタンナーとしてメンズインナー商品企画課に異動
2011年 同課でプランナー兼デザイナー兼パタンナーを務める
2014年 同課でシニアクリエーター(係長職)に昇格。プランナー兼デザイナーを務める
2020年 同課で課長職に就任、課長兼ディレクター兼デザイナーを務める

【家族構成】娘(15歳)

入社2年目に産休・育休を取得。復職後に追い上げた

 私は京都で生まれ育ったこともあり、京都に本社があるワコールには親近感を持ち、商品も愛用してきました。就職活動のとき、ワコールの求人票を見て「ここだ!」と思ったことを今でも覚えています。ここで働きたいという気持ちが強く、当社しか受けませんでした。私の進路をいつも応援してくれる父が「面接にはワコールを着て行きや」とお金をくれたので、下着を新調して面接に行きました。そのおかげで「ワコールの商品を使ったことがありますか」という質問には「今、着けてます!」と答えることができました(笑)。美術大学や専門学校の推薦で受験するクリエーターコースで入社した同期は20人なのですが、とても仲が良く、ほとんど辞めていないんですよ。

 入社後にデザイナー兼パタンナーとして配属されたのは、ウイングブランド商品企画課でした。そこでは女性用のショーツを担当。初めて覚えることばかりで、業務はハードでしたが、好きなことを学んでお給料ももらえることに「なんて幸せなんだろう」と、毎日が楽しくて仕方がありませんでした

 入社2年目の22歳で出産し、1年間の産休・育休を経て職場復帰しました。所属部署はデザイナー兼パタンナーとしてメンズインナー商品企画課へ異動に。新しい部署はそのとき、後のヒット商品となる、ワコール人間科学研究開発センターの研究開発によって生まれたインナー「クロスウォーカー」の発売前。3人の企画担当者の中の最年少として「メンズ商品の広告塔になる」くらいの心づもりで、産休・育休期間のブランクを挽回すべく、仕事に打ち込みました。

 そして、2011年にプランナー兼デザイナー兼パタンナー、14年に係長職であるシニアクリエーター、20年に課長職に昇格しました。

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