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課長50人インタビュー

大和ハウス「これでよいのか」 自問自答しキャリア積む

チームメンバーとプライベートも共有、子育てと仕事を両立する

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2020年度、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は 12.4%でした(厚生労働省、雇用均等基本調査)。2019年度の11.9%から0.5ポイント上昇しましたが、まだまだ女性の管理職登用は課題です。そんな中、東証1部上場企業には、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちがいます。どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、大和ハウス工業 建設デジタル推進部DC戦略グループグループ長の上田あきはさんを紹介します。

上田あきは(うえだ・あきは)さん(45歳)
上田あきは(うえだ・あきは)さん(45歳)
大和ハウス工業 建設デジタル推進部 DC戦略グループ グループ長
■課長(リーダー)職に昇格は、入社15年目、38歳
【略歴】
2000年 奈良女子大学卒業
2000年 大和ハウス工業入社 神戸支店集合住宅営業所に営業職として配属
2007年 人事部に異動 ダイバーシティ担当に従事 営業職をはじめとする女性の職域拡大と定着や育児支援サポートプログラム立ち上げ
2010年 産休・育休取得
2010年 職場復帰 女性管理職研修立ち上げ
2011年 産休・育休取得
2012年 職場復帰 グループ会社全体のダイバーシティ推進に着手し、翌年グループ会社フォーラムを立ち上げ
2015年 管理職に昇格
2017年 経営企画部に異動 オープンイノベーション担当に従事
2019年 デジタルコンストラクションプロジェクトを立ち上げ
2019年 DX推進部に異動 デジタルコンストラクションプロジェクトに専任
2020年 建設デジタル推進部に異動 DC戦略グループグループ長としてデジタルコンストラクションの戦略策定に従事

【家族構成】
夫と子ども3人(小6と小4の双子)

営業から人事に異動した理由

 大学では、生活環境学部で住環境を学びました。ハウスメーカーに就職するなら技術職を志望するところなのですが、あえてビジネスの基本である営業職を志望しました。

 入社して配属されたのが神戸支店(当時)での土地活用の営業でした。これはお客様が持っている土地に関する課題を解決するため、賃貸住宅などの建物を提案する仕事です。設計や工事、管理部門などの社内だけではなく、グループの管理会社や社外の金融機関、不動産会社とのチームワークも必要になります。非常に奥の深い仕事で、当初は全く芽が出なかったのですが、やっているうちに面白くなってきました。信頼関係も生まれ、当時のお客様とは今も手紙のやりとりをしています。

 2007年、人事部に異動し、ダイバーシティ担当に従事することになります。世の中の女性活躍推進の波に乗り、女性活躍に特化した部署を新設するということで、やってみないかと打診があったのです。

 私自身は営業職で実績を積み、キャリアアップしていきたいと考えていました。しかし、新人時代の上司から「(異動は)いい話じゃないか。例えば営業で、新たに10億円の売り上げを作るのはなかなか難しいが、1億売る人間を10人育てたら同じ結果だよ」と言われて、「なるほど」と。やりがいのある仕事になりそうだ、と異動を決めました。

女性の職域拡大、育児支援サポートプログラム立ち上げ、育休取得で当事者になる

 異動先では、営業職をはじめとする女性の職域拡大の取り組みや育児支援サポートプログラムを立ち上げました。当時は営業職の女性が本当に少なく、こんな環境であればもっと働きやすくなるのに、と思うことが多々ありました。かつての日本企業でよく言われた、タバコ部屋や「飲みニケーション」といったコミュニティで重要なことが決まってしまう、管理職になることを望まない女性社員が多い、そもそも妊娠とともに会社を辞めてしまう人も少なくない……。そんな中で、女性が出産後も安心して復帰できる環境を作りたいと思ったのです。社内だけでなく他社にもネットワークを広げて、先行事例を学びながら、制度やプログラムを作りあげていきました。

 2010年には自分自身が産休、育休を取得することになりました。子どもに障害があったことから病院通いが必要になり、バトンタッチで同じ会社勤務の夫が1カ月の育休を取得。私は復帰後に大急ぎで女性管理職研修を立ち上げ、2011年に双子を授かって二度目の産休、育休を取得しました。

 もっとやりたいのにやれない、その状態が続くと「子どもがいるから仕方ないな」という落ち着きどころを、つい見つけてしまいそうになるんですよね。「仕事に対するかなり強い意志がないとやっていけない」と、心の底から思いました。

 2012年に職場復帰し、グループ会社全体のダイバーシティ推進に着手。2013年にはグループ会社全体のフォーラムを立ち上げました。グループ全体の規模はかなり大きく、それぞれの会社で多様な人材が活躍しています。フォーラムは横断的な相互交流でそれぞれの社員が刺激を受けて、ともに成長していくことが目的です。

 2015年、管理職(課長職)に昇進しました。当社の場合、1級から9級までの資格級があり、その4級職が課長に相当します。論文、筆記、面接といった試験もあります。合格してから管理職としての役割を理解するというものではなく、管理職の役割を理解しているかを確認するという意味合いの試験なので、昇進しても特に気負うことはありませんでした。

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