2020年度、課長相当職以上の管理職に占める女性の割合は 12.4%でした(厚生労働省、雇用均等基本調査)。2019年度の11.9%から0.5ポイント上昇しましたが、まだまだ女性の管理職登用は課題です。そんななか、東証1部上場企業には、自分の目標とするキャリアを築き、課長として活躍する女性たちがいます。どのような思いで仕事と向き合っているのでしょうか。今回は、損害保険ジャパン岐阜支店リーダーの山本英津子さんを紹介します。
■課長(リーダー)職に昇格は、入社20年目、42歳
【略歴】
2001年 上智大学卒業、安田火災海上保険(後の損害保険ジャパン)入社
2003年 本店自動車営業第二部
2011年 自動車業務部
2017年 「全国転勤なし」から「全国転勤あり」へ区分変更
2017年 岡山支店 岡山支社
2019年 コマーシャルビジネス業務部 企画グループ
2019年 経営企画部 収益分析・支援チーム
2020年 営業企画部 アンダーライティング・ロスプリチーム
2020年 営業企画部 リテール営業推進室
2021年 岐阜支店
2001年 上智大学卒業、安田火災海上保険(後の損害保険ジャパン)入社
2003年 本店自動車営業第二部
2011年 自動車業務部
2017年 「全国転勤なし」から「全国転勤あり」へ区分変更
2017年 岡山支店 岡山支社
2019年 コマーシャルビジネス業務部 企画グループ
2019年 経営企画部 収益分析・支援チーム
2020年 営業企画部 アンダーライティング・ロスプリチーム
2020年 営業企画部 リテール営業推進室
2021年 岐阜支店
社会勉強のつもりで就職、仕事を通じてかなえられる夢に気づく
私は大学時代、教育学科で異文化教育ゼミを専攻していました。文化の違いによる人の成長、心の成長について考察するこの分野はやりたかったことで、学内で学ぶ他、離島や異国での学び、活動も経験し、将来は大学院で研究を続けたいと思っていました。
ただ、学生であった私にとって、大学院への進学には親の支援が不可欠でした。そこで、まず父に「大学院に行きたい」と相談しました。すると、「与えられた環境で学びを深めて、学びたいものを見つけたのは素晴らしい。でも、一度は就職して、自分が社会でどのくらい役に立つか確認してみる手もあるよ」という答えが返ってきました。
父の言葉通り、社会とはどう動き、経済とはどう回っていて、そこに寄与するとはどういうことかを学んでみようと思い、安田火災海上保険(当時)に入社しました。まさか、自分がやりたいことと会社の目的が一致し、懸命に仕事に取り組むようになるとは思ってもみませんでした。