この連載では毎月初めに、前月の金融マーケットで起きたこととその理由を、分かりやすく解説。7月の米国株相場は、史上最高値を更新しながらも、時に「不安定」といえる動きを見せました。一方で、米国長期金利が大きく低下したり、原油価格が上昇後に失速したりといった動きも。今、米国経済で何が起きているのか読み解きます。

【株価】米株は史上最高値ながら不安定

 米国株は全体として上昇トレンドを続け、直近では史上最高値を更新している。一方で、7月半ばには2日で1000ドル以上、下落する場面もあり、不安定さも見せている。日本株も引き続き、不安定な動きが続いている。

 「これから先はしばらく、株式相場は不安定なままである可能性が高いと思います」と語るのは、マネックス証券専門役員の大槻奈那さん。

7月の米国株は高値を更新しているが、急落する日も。7月19日にかけての谷が著しい。日本株も不安定な展開で元気がない
7月の米国株は高値を更新しているが、急落する日も。7月19日にかけての谷が著しい。日本株も不安定な展開で元気がない

 今、起きていることをまとめるなら、「米国の景気は非常にいいのだが、あまりにも良過ぎるせいで、金融マーケットでは先行き不安が広がっている」といった感じになる。

 他の金融マーケットの指標も併せて確認し、世界経済で起きていることの全体像を把握していこう。