前回は、投資を始めたいけれど怖い人の入門に便利な、買い物でもらえるポイントを使った「ポイント投資」が拡大していることを紹介しました。しかしポイントサービスによって、どんなポイント投資ができるのかは全く異なっています。今回はそれぞれのポイント投資の内容と違いを紹介します。

【基本編】買い物ポイントで始める投資 メリットは「おまけ感覚」
【商品選び編】ポイント投資の中身は千差万別、主要サービスを全解説 ←今回はココ

 投資の世界で一つのトレンドになっているのが、買い物などで貯まるポイントを使った「ポイント投資」。今や、主要なポイントサービスの大半が何らかのポイント投資に対応していることや、利用者にとってのメリットについては、前回記事(買い物ポイントで始める投資 メリットは「おまけ感覚」)で紹介した。

 今回は主要なポイントサービスごとに、どんなポイント投資が可能なのか、サービス間の違いを紹介する。まずは、どんな視点でポイント投資を区別すればいいのか、その視点を解説していく。

【今回、詳しく解説するサービス】
楽天ポイント
dポイント
Pontaポイント
Tポイント
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【サービス選びの基準1】「疑似運用」か、「本物のポイント投資」か

 ポイント投資は大きく分けて2種類ある。前回の記事で解説したが、「実際にポイントを使って投信や株を買う」パターン(本物のポイント投資)と、投信や株の値動きと連動してポイントの残高が増減するだけのパターン(疑似運用)の2つだ。

 知っておく必要があるのは、同じポイントサービスから、本物のポイント投資と疑似運用の両方が可能なケースも多いこと。例えば楽天ポイント、dポイント、Pontaポイントが該当し、ポイントの保有者はどちらを選んでもいい。

 例えば、最初は始めやすい疑似運用で体験し、慣れてきたら疑似運用を終了。改めて同じポイントを証券会社の口座に移して「本物のポイント投資」を始めることも可能だ。ある意味、このパターンが一番、自由度が高いといえるかもしれない。

 注意が必要なのは、同じポイントサービスでも、疑似運用と本物のポイント投資で、投資できる対象は違うこと。多くの場合、疑似運用はごく限られた投信に連動した運用ができるだけだが、本物のポイント投資では現金での投資と同様に、幅広い投信や、個別株など多様な金融商品を買えることが多い。

【サービス選びの基準2】何に投資できるか――「ハイリスク商品」も意外と重要

 ポイント投資で買える金融商品のうち、最も一般的なのは投信だ。もともと100円などの少額から買えるため、金額の小さなポイント投資とは相性がいい。

 本物のポイント投資の場合は、現金での投資と同様に、幅広い投信を買えるのが普通。一方の疑似運用では、いくつかに絞られた投信の中から「投資先」を選ぶパターンが多い(※1)。典型的なのは、「リスクが高めの(株式の比率が高い)投信」と「リスクが低めの(債券の比率が高い)投信」の2種類から選べるケースだ。

※1 疑似運用の場合、実際にその投信を買っているわけではなく、投信の価格変動にポイント残高が連動するだけだが、本記事ではこれも投資先と表記する

 ただ、投信は比較的、値動きが穏やかで、損失も利益もあまり大きくはなりにくい。金額の少ないポイント投資の場合は損が出ても大したことはないので、むしろ高いリスクを取ってチャレンジしたほうがいい、という考え方もある。

 その場合、個別株を買えるポイント投資に注目するのも手だ。とはいえ、個別株は通常、100株単位で取引されるため、最低数万円程度は必要で、少額で行うポイント投資と相性がいいとは限らない。ただ一部に、100株よりも小分けにされた個別株を買える証券会社があり、ポイント投資が可能なケースもある。

 個別株以外にも、投信よりはリスクを取れる投資先はある。例えば、通常の投信の値動きを数倍に増幅させる「レバレッジ型の投信」や、外貨を売買して利益を狙う「FX取引」なども、ポイント投資として行える。