金利がほぼなくなった日本で、なぜか「高金利」をうたう金融商品の広告を見ることが少なくない。株式や投信のように値動きのある「投資」に積極的になれないが、低リスクでお金を増やしたい人は、こういった商品に飛びついていいのか。いくつかの例を基に検証した。

 第1回記事(「金利低下が終わった世界」で私たちのお金をどうする?)で触れたように、今は「金利がほぼ限界まで低くなった」時代。米国の長期金利には反転上昇する気配が出始めているが、日本の金利はもう何年も、「ほとんどゼロ」かマイナスの水準。多くの人が「銀行預金ではお金は増えない」と実感しているだろう。

 だがそんな中、目を引くような「高金利」を売りとする金融商品の広告が少なくない。

 例えば下に挙げた2つは、過去半年以内に日本国内で、大手の銀行やネット証券などで実際に販売された金融商品だ(例2の社名は仮)。どれも円建て(※1)で為替リスクはないし、「預金」や「債券」なので、株式のような値動きもない。

※1 円で購入し、金利や元本が円で戻ってくるタイプの金融商品。外貨建てなら日本とは金利水準が違うので、金利が高いことは不自然ではない
金利0.7%と高い円定期預金の広告
金利が9.4%と高く、「大手通信A社」と書かれた債券の広告

 しかし今の日本の経済環境で、「預金や国債のように安全で、かつ高金利」な金融商品はあり得ない。そう見える商品があれば、何らかの理由やカラクリがある。具体的に見ていこう。