積み立て投資は長期的にコツコツと低リスクで投資できるというメリットがあるものの、「相場が上昇した後の下落」に特に弱いという弱点もあります。今回はこの弱点をカバーできる「改良型」の積み立て投資法を紹介します。「たいていの場合、普通の積み立て投資よりも成績がよくなる」という手法の仕組みは?

 毎月の収入から少しずつ投資を続けることで、リスクを抑えながら長期投資の恩恵を受けられる積み立て投資。専門知識がない人でも実行できる投資法として、非常に有力な手段といえる。

 しかし、積み立て投資には弱点もある。最も苦手とするのは、積立期間の「最後に下落」する相場だ。特に積み立て開始当初から上昇相場が続き、長く高値圏で推移した後、最後に大幅に下落してしまった場合。高値でコツコツと買い続けた分が最後に下がることで、一気に損失に転落するリスクがある。

 もちろん、しばらく売らないままじりじりと耐えればいずれ回復する場合も多いが、予定よりも出金できる時期が遅れる。このことから、積み立ての弱点は「投資をやめる時期を自分で決めにくい」「一括で売却するとダメージが大きい場合がある」点だといってもいい。目的が老後資金なら、少しずつ売却していけばいいため期間延長にも対応しやすいが、教育費のような、必要な時期が決まっている資金は、積み立て投資で作るのに不向きなのだ。

 しかし実は、そういった目的に向いた、新しいタイプの積み立て投資法がある。「バリュー平均法」と呼ばれる手法だ。

 「従来の積み立て投資は『ドルコスト平均法』と呼ばれます。特徴は、毎月投資に回す金額を一定にすること。元本の金額は明確ですが、それが最後にいくらの資産になるかは、株式相場がどうなるかで変わり、予測できません。

 それに対し『いつまでに、いくら貯まっているか』を高い確率でコントロールできるのがバリュー平均法です。しかも、たいていの場合において、ドルコスト平均法よりも運用成績がよくなります」。日本でバリュー平均法を提唱する第一人者である、投資教育家の岡本和久さんはこう語る。

 一体、どんな投資法なのかを見ていこう。