自分を振り返る時間を確保する

 多様性を重んじるZ世代のリーダーがチームをけん引するためには、周囲に目を向けるばかりでなく、自分自身を振り返る力を養うことも必要だ。

 「同じ経験をしても成長する人・しない人の差は、過去の経験から何を学ぶかの違いが大きいですね。自分自身の経験を振り返りましょう」と提案する。

 実際伊藤さんも日々、自分の振り返りの時間を意識的に設けているという。「例えば私の場合は、毎日のルーティンに散歩と瞑想(めいそう)と1行日記があります。どれも自分を振り返るための時間です」

 振り返りで大切なのは、どんなに忙しくても、少しずつ継続すること。数日でも空くと、その時の思いや感覚を忘れてしまう。朝の瞑想時間や就寝前の日記など、日課として組み込んでおくといい。

さまざまなことに好奇心を持つ

 デジタルネイティブでもともと世の中の情勢に敏感なZ世代だが、リーダーシップを磨くためにも、さらに好奇心や探求心を鍛えていくことが必要だと伊藤さんは助言する。

 「自分を振り返るベースを作った上で、さまざまなことに好奇心を持ちましょう。何かにチャレンジして、『もっと知りたい!うまくいかなかった場合も次はこうしたい』と知的欲求が高まり、どんどん深堀りすることができます」

 好奇心の鍛え方は、実は簡単。「何かに触れたら、『わぁすごい!』『やばい!』など、最初はたとえそう思わなくても声に出すことです。自分の声が耳から入り、自分の深層心理がそう思っていなくてもだまされるんです。この繰り返しにより、どんどん好奇心が鍛えてられ豊かになります」