(3)環境を変える

 環境を変えることも有効だ。気分が切り替わり、ストレスを軽減することにつながる

 「仕事では、いつもとは違うカフェでテレワークをしてみたり、または集中して一気に作業を終わらせてみたりする。プライベートでは、普段行かないようなホテルに宿泊して、ゆったりと読書をしたり、お風呂につかってみたりする。このように日常から離れると、心の風通しがよくなり、リフレッシュできます。僕も心が行き詰まったら、週末にフラッとホテルに宿泊して、一人合宿をしています」

 部屋の掃除や片付け、もしくはパソコンのファイル整理などもおすすめだという。

 「何かを積み上げる作業は、メンタルを安定させやすいと思います。調子のいいときは、仕事やダイエットといった積み上げる作業がはかどりますが、気持ちが停滞しているときはうまくいきませんよね。それなら、仕事とは違う作業で積み上げる作業をすると、気が紛れたりスッキリしたりします」


 リーダーであっても、メンタルが低下することは誰にでもある。伊藤さんは、コンディションが悪くなったら、チームのメンバーに対して現状を伝えるようにしているという。

 「時にはリーダーが弱音を吐いたり、自分のコンディションを素直に伝えたりすることで、反対にメンバーから『リーダーも人間なんだ』と安心される側面があるように思います。

 また、つらいときにつらいと言えない環境は、メンバーにとっても好ましくありません。リーダーである自分がまず、思っていることをハッキリ言える環境こそが、チームの心理的安全性にもつながります」

取材・文/松永怜 写真/PIXTA