変わりつつある「リーダーのマインド」

 常識がどんどん変化する中、これからのリーダー像として、「考え方」を変えたほうがいい部分がある。

 「大前提は『みんな違ってみんないい』です。ですから、上から言い聞かせるリーダーは求められていません。また、リーダーは完璧でいなくてもいいし、怖い顔をして、嫌われ役になる必要もありません。なぜなら、弱みやできないことを認めることは、メンバーそれぞれが強みを生かせることにつながるからです。僕も、できないことはできないとはっきり伝えます」

 中には、「自分がリーダーだったときは、チームの先頭を引っ張っていたのに」と過去の実体験と比較し、フラットな組織を否定する人もいるだろう。しかし、伊藤さんはこう説明する。

 「過去の価値観に縛られている人は、徐々に衰弱していくでしょう。なぜなら、過去と今では、社会もメンバーが持つ価値観も異なるから。そもそも、従来の組織体制がうまく機能しなかったから、今やり方が見直されていることも分かっていないのです。

 『みんな違ってみんないい』と理解し、『メンバー全員が活躍できるようにするにはどうしたらいいか』を考えることがこれからのリーダーが取り組むべき仕事です。だから自分の考えを押し付けることはナンセンスですし、もしそういう人が近くにいたとしたら反面教師にしましょう」