1on1でメンバー全員と向き合う

 最後に、伊藤さん自身も実践している「リーダーにおすすめのインプット・アウトプット術」を聞いた。

 「『人にはそれぞれに得意・不得意がある』ということを理解するために、インプットは欠かせません。僕のおすすめは映画を見ること。人の素晴らしさや多様性を知るための機会になります。よく見るジャンルはヒューマンドラマ系。普段、出会わないような人たちの考え方や価値観を知ることで、リーダーとしての幅も広がります」

 アウトプットについても、やはり「人にフォーカスすること」が大切だという。

 「私は関わるメンバー全員と1on1するようにしています。中にはクセが強く、意思疎通に苦労する人もいますが、だからこそきちんと向き合うことが大事。ほかのメンバーもそういう人に対しては遠慮しがちなため、ミスコミュニケーションが発生する可能性があるからです。

 それにクセがある人は個性だと受け止めています。標準化したときに当てはまらないというだけ。だから遠慮せずメンバーと向き合うことで、それぞれの人柄を把握し、価値の高いビジネスにつながるよう、リーダーシップをとることが大切です。

 私の考える理想の次世代リーダーは、社会に価値を与えることを第一に考えられる人。そのために自分自身をリードしたうえで、チームや企業の人々をリードすることが重要です。私の連載を通し、リーダーとして社会を見据えたうえで周囲をけん引するためのヒントを見つけてもらえたらうれしいです」

取材・文/松永怜 写真/PIXTA