米国に住むZ世代の竹田ダニエルさんはフリーランス音楽エージェントの傍ら、「カルチャー」「アイデンティティ」「社会」をテーマに記事を執筆。SNSではZ世代の当事者目線で「社会と音楽」についても積極的に発信しています。今回のテーマは「ファッション」。Z世代の中で古着がトレンドになっている背景やファストファッションを好むミレニアル世代との価値観の違いについて紹介します。

 米国のZ世代にとって、新品の服ではなく古着を買うことは「買い物の手段」というよりも、「一つのライフスタイル」として確立されている。トレンドリサーチャー、イラリア・ガスパロ氏のコラム「Millennials and Gen Z are leading the rise of resale fashion marketplace」 によると、2019年に中古品で買い物をしたZ世代は約46%で、ミレニアル世代の約37%、X世代の18%と比較して多いことが分かっている。

 さらに1990年代半ばごろから2000年代に生まれたZ世代の一部はすでに大学を卒業し、就職をしているため、世代としての消費力も上がっている。同調やトレンドの影響もあったミレニアル世代とは異なり、Z世代は個性や自分らしさを大切にすることから、他人とは違うファッションを楽しめる古着は唯一無二のスタイルを探究するための手段でもある。

Z世代とミレニアル世代でファッションに対する価値観は異なる
Z世代とミレニアル世代でファッションに対する価値観は異なる

 今回はZ世代の間で古着ファッションが流行する背景、ファストファッションの問題、そして古着トレンドに対する問題提起を紹介したい。