移住先にフィジーを選んだ理由

 なぜフィジーに移住することになったのか、その経緯を少し説明します。

 大学を卒業後、地元の大阪で平凡なサラリーマン生活を送っていました。会社員3年目のある日、「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」(英誌エコノミスト)なるものを偶然に発見。ランキングのトップ5(2004年当時)は、ウィーン(オーストリア)、メルボルン(オーストラリア)、バンクーバー(カナダ)、パース(オーストラリア)、ジュネーブ(スイス)でした。

 そんなデータを見ていて、ふとこんな考えが頭をよぎりました。「もしかしたら日本以外にもっと自分にフィットする国があるかもしれない」

 世界でもっとも住みやすい国ランキングの「主観版」をつくりたい、そして、その1位の国に住んでみたいという衝動に徐々に駆られていきました。

 その後、会社を退職し、世界一周の旅へ。2年ちょっとで約80カ国を訪問。旅行中にフィジー人と出会い「これほど幸せそうに生きている人たちには会ったことがない!」と感動。「こんな人たちに囲まれて生活したら、自分も幸せになれるんじゃないか」という期待が生まれ、フィジーへ移住しました。

 移住してから、フィジーは「世界幸福度ランキング1位」にもなりました。それまでは「フィジー人はめちゃくちゃハッピーそうだなぁ」と私自身が主観で思っていただけでしたが、客観的にもフィジーの幸福度の高さが証明されたのです。

 それが大きなキッカケとなり、「幸せ」を本格的に研究するようになりました。2015年には『世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論』(いろは出版)を出版しています。