フィジーで英語学校の校長を務める永崎裕麻さん。2020年春から「日本・フィジー・デンマーク」の世界3拠点生活(トリプルライフ)を送る予定でしたが、コロナの影響もあり、現在はフィジーに滞在しています。2017年などで「世界幸福度ランキング1位」になったフィジーから、本当に幸せな生き方とは何かを考えます。

自分にとって「最適な速度」で暮らす

 僕がフィジーで暮らし始めたのは14年前のこと。

 「フィジーに移住しました」というと、よく「スローライフですか。いいですね」という言葉が返ってきました。

 確かに、南の島でセカセカとあわただしく生活しているのをイメージするのは難しいですね。かといって、当時から現在に至るまで、僕にはスローに生きているという実感はありません。スローでもなく、ファストでもなく、自分にとって最適なスピード感を目指して生きています。

 周りのフィジー人だって、そうです。

 フィジー人の暮らしは日本人からすれば「スローライフ」に見えるかもしれませんが、彼らからすれば、速くもなく、遅くもなく、自分たちにとってパーフェクトなスピード感で生きているだけです。

心洗われるようなフィジーの大海原。ゆっくりと水平線を眺めたのは、いつのことか思い出せますか?
心洗われるようなフィジーの大海原。ゆっくりと水平線を眺めたのは、いつのことか思い出せますか?

 スローがいいわけでもなく、ファストが悪いわけでもありません。ただ、そのときの自分に合っているかどうかが重要です。世間のスピードに流されるのではなく、自分にとってフィット感のあるリズムを大切にしながら、人生の局面で変化する最適速度をうまく調整する方法を考えてみたいと思います。