フィジーで英語学校の校長を務める永崎裕麻さん。2020年春から「日本・フィジー・デンマーク」の世界3拠点生活(トリプルライフ)を送る予定でしたが、新型コロナウイルスの影響もあり、現在はフィジーに滞在しています。2017年などで「世界幸福度ランキング1位」になったフィジーから、本当に幸せな生き方とは何かを考えます。

日本の育児は親が疲れ果てている?

 僕と妻は現在、6歳の息子と3歳の娘をフィジーで育てています。コロナ前には、たまに日本に一時帰国していましたが、日本とフィジーの子育て観の違いに驚くことがありました。一言で違いを表現すると、日本は最「重」量育児、フィジーは最「軽」量育児だと感じたのです。

 日本の子育ては、お受験や習い事も含め、やることが満載。幼少期の教育がめちゃくちゃ大切だといわれており、「○歳までに人生が決まる」的な広告もよく見かけます。よりよい教育を求めるための情報収集にもかなりの時間を投下しなければなりません。最近では家庭内の教育に積極的に関わる父親も増えてきましたが、まだ一般的には父親は仕事で忙しく、母親のワンオペになりがち。子どもへの英才教育と引き換えに、親が疲れ果てているケースも少なくないのではないでしょうか。

 一方、フィジーはどうでしょうか。

 僕の目から見ると、親が何か「特別」に「育児」のためにしていることは、あまりありません。あくまで親は普通に日常生活を送っているだけです。

 しかし、子どもたちを観察してみると、礼儀正しく、下の子の面倒もしっかりと見て、さらに家事(料理や洗濯、掃除、庭の手入れなど)も率先して行う子が多いのです。

野外で遊ぶフィジーの子どもたちと永崎裕麻さん
公園の遊具よりも「リアルな遊具」が好きな子どもたち。写真は廃棄された車の上で遊ぶ子どもたちと永崎さん

 僕はフィジーの親が送る「普通の生活」が子どもたちにとって「非常に教育効果が高いもの」なのではないかと感じています。今回はそれをフィジー流育児の3つの特長として紹介しましょう。