「脱成長」の秘訣(ひけつ)は「緩急」にあり

 別に成長しなくてもいい。

 そう考えると、心や時間にゆとりが生まれてきます。その心の余裕を原資に新しいチャレンジをしていけば、結果として飛躍的に成長できることもあるでしょう。

 ただ、そうはいっても「成長しないことが怖い」という人が、脱成長にかじを切るためのキーワードは、先ほども例に挙げた「緩急」だと思います。

 緩急といった「変化」をつくるためには、いったん、立ち止まってみること(ブレーク)が有効です。逆に、ブレーク(休止)すれば変化できるともいえます。

 言葉遊びのようですが、「一」度「止」まると書いて「正」しいと読みます。自分にとっての「正」解に近づくためには「止」まることが妙手です。まさに急がば回れ、です。

 VUCA(先行き不透明で見通しが立てにくい)時代、日々、世界の変化は加速していきます。

 そんな世界を生き抜くには、自らも新しく生まれ変わり変化すること、そして変化を起こしてくれるブレーク(休止)が鍵を握ります。

 今、日本人には立ち止まる勇気が必要なのではないでしょうか。

ときには「一」度、立ち「止」まって、自分の価値観の配分を考えてみよう
ときには「一」度、立ち「止」まって、自分の価値観の配分を考えてみよう

文/永崎裕麻 イメージ写真/PIXTA