女性につきまとう家事・育児・仕事の三重圧力

 ここ数年、共働き家庭の増加とともに、家事や育児は女性だけがするものではないという意識が高まってきました。女性がさまざまな働き方を選択しやすくなってきたようにも思えます。しかし、現実はまだ、家庭での女性の家事負担比率が圧倒的に高いのが現状です。

 国立社会保障・人口問題研究所の「第6回全国家庭動向調査」(2018年)によると、妻と夫の家事分担割合の平均値は、家事総量を100としたとき、妻が83.2%、夫は16.8%。2003年の調査と比べると、妻の分担する割合が2ポイントほど低下しましたが、変化は限定的です。

 女性たちは、家庭でも職場でも、家事・育児・仕事の三重圧力をかけられ続けているといえます。この状態では、どんなに仕事が好きでも、優秀で会社から期待されていても、管理職への道を諦めてしまう人が出て当然です。

 一方で、建築や設計、デザイン、研究、開発などの専門職に就いている人の中には、現場の業務を続けたくて、管理職への昇進を断る人もいます。

「管理職になることも、ならないことも自由に選べる環境が求められています」(奥田さん)
「管理職になることも、ならないことも自由に選べる環境が求められています」(奥田さん)