20年後も変わらず元気でオファーを受けるための心掛けとは?

―― 俳優として活躍し続けるために、気をつけていることはありますか?

吉田 役を任されたら代わりがきかないので、健康にはとても気をつけています。目標は、20年後も、オファーが来たら「はい! やります!」と不安なく答えられる体です。そのため、運動は積極的にしています。例えば、週に1回、パーソナルトレーニングを受けています。他に、ランニングとウォーキングを1日おきに。仕事に支障がない日の、午前中にしています。

 俳優業は、始業時間や就業時間が決まっていなくて、現場ごとに違います。1日は24時間なのに、「25時終わり」とスケジュールに書かれている日もあります。それが数カ月に及ぶ場合もありますから、体力、特に持久力をつけることは、本当に大切です。

「俳優は時間が不規則。持久力が必要です」
「俳優は時間が不規則。持久力が必要です」

 食事面では、野菜中心の食生活を心掛けるようになりました。きっかけは、菜食主義のアスリートの、運動能力や健康を探求するドキュメンタリー映画を見たことです。名の知れたアスリートたちが、健康や体力づくりのために菜食主義をしている話で、とても興味深い内容でしたので、私も野菜中心の食事に切り替えてみようと思いました。

 ただ、食事の時間や場所、役柄などによって、「野菜しか食べません」とは言えない場合もありますので、なかなか100%野菜だけ、とはいきませんが。なるべく肉を食べないようにして、油分が必要なときは魚から摂り、ご飯(米)を食べるときはおかゆにするなど、野菜以外の食品を食べるときは、消化に良さそうな食事を意識しています。

 先ほど、「任された役は代わりがきかない」と言いましたが、同時に「年齢を重ねることを喜ばれる」職業でもあります。年齢を重ねることで表現の幅や奥行きが出たり、その年齢にしかできない役があったり。

 いくつになっても「羊さんにこの役をお願いしたい」と言ってもらえるよう、どんな役でも最後まで全うできるよう、これからも心と体のことに気を配っていきたいと思います。


 次回はこれまであまり知られていない、吉田さんと家族の関係について語ってもらいます。

取材・文/力武亜矢(日経クロスウーマン編集部) 写真/稲垣純也 衣装協力/TASAKI(吉田羊さんアクセサリー)