核軍縮のための2つの条約

増田 核軍縮を目的に、1970年に核拡散防止条約(NPT)が発効しましたが、すでに核兵器を保有しているアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国5カ国の核兵器保有を認め、それ以外の国の保有を禁止するという約束でした

KEYWORD 核拡散防止条約(NPT)
・1963年採択、70年発効
・米ロ英仏中の5カ国に核兵器保有を認める
・それ以外の国の核保有を禁止
・2022年8月に再検討会議

池上 不平等ですよね。当初からインドとパキスタン、イスラエルは締約していません。核兵器を造るつもりがあることが見え見えだった。

増田 北朝鮮は後に加入し、途中で脱退しています。

池上 北朝鮮が原子力発電所を造りたいと当時のソ連に相談したら、原子力発電所を持つとプルトニウムができて原爆が造れるようになってしまうから、核拡散防止条約に加入しなさい、そうしたら発電所をプレゼントするよと条件が出された。それでいったん、北朝鮮は加入したのです。

 しかし、核兵器開発をしているのではないかと疑われて、国際原子力機関(IAEA)から査察要求があった途端に脱退し、大っぴらに核兵器を造り始めました。