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キーパーソン、視線の先

定年後も幸せに生きる 意外と知られていない大切なこと

藻谷浩介(下)/人生を野球の「9回裏+延長戦」とし、阿修羅道を抜け出せ

Terraceで話題!

働く時間と、地域での時間を加齢とともに調整すべきだ

―― 3回に相当する30歳前後は一生懸命働くとしても、回を重ねるごとに「働く時間」と「地域での時間」を少しずつ変えていく必要があるということですよね。

藻谷 会社や社会を変えてやろうと思えば、若いうちはどうしても「働く時間」中心になってしまうでしょうね。ですが年齢とともに体力は落ち、逆に知恵は付いてくるわけです。

 体力のある20~30代のうちに子育てもやってしまい、そこで身に付けたスキルと経験を活かして、45歳ぐらいから本格的なキャリアを追求するのはどうでしょう。

 例えば学生のうちに子どもを産む。人手不足は今後も続きますから、就職はできます。35歳ぐらいまでは、夫の育児休暇なども含め、子育てに会社の福利厚生を存分に使う。子どもが中学生になるあたりからは、親はもう過干渉しないほうがいいので、仕事に重点を移す。私から見ると、女性は65歳ぐらいまでパワーが落ちません。先に衰える男性の代わりに、リーダーをしてほしい。それができない会社であれば転職なり起業なりすればいいのです。

東京だけがフィールドではない。子育ても人生も広い視野で

―― 地方移住だけが新たな選択肢ではないんですね。企業の福利厚生をうまく使うことを考えるというのは面白いですね。

藻谷 昭和の固定観念から脱するという点では、移住も転職も社内の福利厚生活用も同じです。人生のTPOに応じて、転職も移住も、働き方の変革も選べばいいのです。子どもが小さくて手がかかる時期は田舎に住み、子育て後に都会でキャリアを追求してもいい。

―― 幼少期は、都会での詰め込み教育より、大自然に触れる生活の方が、結果的に良い影響を与えそうです。

藻谷 2回表に2点を入れて(※大学入試で有名校に合格することで)最後まで逃げ切れるなんて、9回裏まである野球ではありえない。夜遅くまで塾に通って受験に全力を尽くせというのは、マラソンでいえば「最初の20分くらい全力疾走すればあとは乗り切れる」という話。そんなことをするほど後半に息切れしますし、棄権の確率も高まります。子ども時代は、自然に触れあって遊びつつ、触覚や嗅覚、味覚などの感性を鍛えておくべきなのです。

「子ども時代は、自然に触れあって遊びつつ、触覚や嗅覚、味覚などの感性を鍛えておくべきです」(藻谷さん)(写真はイメージです)
「子ども時代は、自然に触れあって遊びつつ、触覚や嗅覚、味覚などの感性を鍛えておくべきです」(藻谷さん)(写真はイメージです)

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