完全個室のベビーケアルーム

 最後に紹介するのは、外出時の授乳や離乳食、おむつ替えができる「mamaro(ママロ)」。

 ベビーケアサービス事業を展開するTrim(トリム、横浜市)が提供する「mamaro」は2017年7月に誕生したベビーケアルーム。鍵付きで1畳ほどの完全個室型という点で、施設側にとっては小型で設置しやすい、利用者側にとっては父母、祖父母問わずに誰でも使うことができる、といったメリットがある。全国の商業施設や駅に280台設置されており、22万組以上の子ども連れ家族が利用している。2021年7月には新機能が追加された「mamaro2」が登場した。

完全個室の設置型ベビーケアルーム「mamaro」。商業施設や神社、駅などに設置されている(画像提供/Trim)
完全個室の設置型ベビーケアルーム「mamaro」。商業施設や神社、駅などに設置されている(画像提供/Trim)

 mamaroシリーズもIoTを駆使したテック商品の一つだ。Trimが提供する授乳室・おむつ交換台検索アプリ「Baby map」を利用し、mamaroの設置場所や位置情報を確認できる 。

 導入する商業施設や駅にもさまざまなメリットがある。例えばセキュリティ。30分以上利用している場合は施設管理者にメールでアラートが通知されるため不審な利用を防ぐことができる。

 また、外側に設置しているモニターでは、設置している商業施設や駅の情報や子育てにおすすめの商品やサービスについて発信することも可能だ。

「mamaro sofa」のイメージ画像。ソファの背もたれを倒すと、ベビーベッドに早変わり(画像提供/Trim)
「mamaro sofa」のイメージ画像。ソファの背もたれを倒すと、ベビーベッドに早変わり(画像提供/Trim)

 mamaro2 は、ユーザーの要望に合わせ、従来型よりも間口が約1.5倍になり、ベビーカーごと入れるようになった。 また、待っているきょうだいが退屈しないよう内部プロジェクターで子ども向けコンテンツを視聴できる。

 授乳ソファ「mamaro sofa」も新たに搭載された。背もたれ部分が変形してベビーベッドにもなるため、授乳とおむつ替えの両方で使えるように。体重測定もでき、今後は専用アプリと連携して成長記録が登録できるようになるという。

 個室内には換気ファンを装備し、コロナ対策にも配慮した。短時間で空気を入れ替えることができる。

取材・文/橋本岬(日経xwoman)