女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する取り組み「Femtech(フェムテック)」。日本でも大手企業が参入を始め、近年注目を集めています。「日本らしいフェムテックを啓蒙しよう」と、2021年10月7日に『フェムテックジャパン2021/フェムケアジャパン2021』が開催されました。女性のライフステージに寄り添い、心と体の健康に関する課題を解決する25社・団体が出展し、元タレントのおかもとまりさんらが登壇する公開セミナーも行われました。会場で見つけた、注目の製品やサービスをリポートします。
急拡大する吸水ショーツ市場 ファッション性も進化
日本のフェムテックで最初に光が当たった市場と言えるのが、吸水ショーツ。GUやユニクロが参入したことで、一気に注目度が増しています。
「comfits」は、下着専門店の「フランデランジェリー」(フラン)が2020年に立ち上げたブランドです。欧米から取り寄せた吸水ショーツを日本人の体格に合わせてパターン改良し、はき心地にこだわって商品化しています。吸水部分は4層構造になっており、肌に触れる部分は綿95%の天竺生地を使用。成長や体の変化に合わせて長く使えるよう、XSから3Lまで6サイズを展開しています。

顧客層は幅広く、日常的に運動をしている人や、更年期で月経周期が乱れがちな人、初潮を迎えたばかりで頻繁にトイレに行くのが恥ずかしいという子どもを持つお母さんにも支持されているそうです。
顧客の声を取り入れ、21年春にはタンガタイプやレース素材など、ファッション性を意識した商品の販売も開始しました。22年春にはレギンスタイプの販売やカラーバリエーションの追加を予定しています。