「男性は一家の大黒柱として家族を養うべき」という固定観念、いわゆる「大黒柱バイアス」について、日経xwomanのアンケート調査を基に考えていく本連載。今回は男性の「働き方」を考えます。「大黒柱バイアス」はアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の一つであり、弊害として男性の長時間労働や休みづらさを助長してしまう可能性があります。平日早く帰れない、育児休業を取りづらい…そんな現実にどう対処すればいいのでしょうか。
※記事中の図版はすべて日経xwoman「男性の働き方に関するアンケート」出典。四捨五入の都合上、グラフの合計が100%になっていない場合があります。
※調査概要は記事1本目「少子化進める恐れも 『大黒柱バイアス』に潜むリスク」4ページ目をご参照ください。
育休の希望取得日数は平均124.4日
「男性は一家の大黒柱として家族を養うべき」という「大黒柱バイアス」は、男性が家事や育児を理由に仕事を休むことを難しくしています。
日本の男性育休制度については、ユニセフによって世界一と認定されたにもかかわらず、取得率が13.97%(2021年度、厚生労働省「雇用均等基本調査」)と非常に低いことが問題視されています。そこで今回、働く男性を対象にした日経xwomanのアンケートでは、これから子どもを持つ可能性のある男性に「育休を取りたいか」について質問。さらに、回答者全員に「同じ部署やチームの男性社員が育休を取りたいと言ったらどう思うか?」と聞きました。
本調査に回答した179人中、子どもがおらず今後生まれる可能性がある回答者は25人。そのうち、将来子どもが生まれたときに育休を「取得したい」と答えたのは16人(64%)で、希望する取得日数の平均は124.4日でした。

さらに、回答者全員に、「同じ部署やチームの男性が育休を取りたいと言ったらどう思うか?」と聞いてみました。