3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。日経xwoman(クロスウーマン)では「#ジェンダーの壁を乗り越えろ!」をスローガンに、日経xwomanの有料会員・アンバサダーが参加する「編集会議」をオンライン形式で開催。参加者は数人ずつのグループに分かれた「分科会」形式で、ジェンダー平等推進における課題を話し合った。本記事では、参加者からの関心が最も高かった「キャリアアップ」「ワークライフバランス」にまつわるジェンダー課題と、これらを解決するために出された参加者からの「提言」を紹介する。
参加申込者の84%が「日本の状況を変えたい」
「ジェンダー平等で海外に大きく後れを取っている、日本の今の状況を変えたい――」。2022年3月4日(土)午前10時から開催した「#ジェンダーの壁を乗り越えろ! 日経xwoman×読者の編集会議」。開催前に実施したアンケートでは、参加申込者の84%が「日本の今の状況を変えたい」と回答。日本のジェンダー平等の現状に課題感や危機感を持つ、モチベーションの高い女性たちがオンラインで集合した。

プログラムの冒頭では日経xwoman編集長の片野温と、創刊35周年を迎える日経WOMAN編集長の藤川明日香がトークセッションを実施。女性管理職比率の推移や男女間賃金格差の大きさ、「経済的な権利をめぐる男女格差」(世界銀行による調査)のランキングの低さなどを示しながら、日本の「現在地」を再確認した。
その後は、参加者による30分間の「ブレイクアウトルーム分科会」を開催。参加者たちは数人ずつのグループに分かれ、ジェンダー平等にまつわる17のテーマから1つを選び、課題や解決策を議論。最後に、日本の「未来」に向けた提言を発表した。
【家庭】・性別役割分業(ワンオペ) ・子育てとジェンダーのモヤモヤ ・子育て罰
【社会】・少子化 ・政治 ・夫婦別姓 ・シングルマザー ・女性の貧困 ・身の回りのジェンダー不平等
※参加希望者が一定数に達したテーマのみ分科会を実施
どのテーマも議論が白熱し、予定した30分では足りなかったほど。本記事では、申込者の事前アンケートで最も多くの関心を集めた「キャリアアップ」「ワークライフバランス」について、分科会で共有された課題と、解決のための提言を紹介する。