再びブームとなっている「発酵食」。さまざまな効能が注目されている米麹の調味料、乳酸菌がとれる副菜、そして砂糖を使わないスイーツまで……発酵食のパワーを生かした新顔のレシピをお届け! 最終回の今回は、米麹を使ったナンプラー麹、塩を用いた発酵トマトとカンタンな水キムチの作り方を紹介します。

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シンプルな料理にコクとうまみをプラスする

 麹は、エスニック料理にまで使える。魚の発酵調味料であるナンプラーとのかけあわせだ。ナンプラー麹は、常温で1週間以上おくので時間はかかるが、作業自体は、麹にナンプラーを注ぎ、1日に1回混ぜるだけだ。

 うまみが増し、少しマイルドな味わいになるので、ナンプラーの独特な香りが苦手な人も一度試してみてほしい。ここで紹介するキノコ炒めも良いが、「野菜炒めもお薦め。ちょっとコクのある炒め物ができる」と料理研究家の榎本美沙さん。うまみたっぷりで主張のある調味料さえあれば、肉や魚のたんぱく質を加えなくても、主役級の副菜が出来上がる

ナンプラー麹

ナンプラー麹

【材料(作りやすい分量)】
米麹(生)…30g
※乾燥麹を使ってもよい
ナンプラー…100ml

ナンプラー麹の作り方

【作り方】
1. 米麹はかたまりがあればほぐし、消毒をした清潔な瓶に入れ、上からナンプラーを注いで蓋をする。
2. 1日1回清潔なスプーンでかき混ぜながら1週間〜10日常温におき、米麹が指でつぶせるくらいまで柔らかくなったら出来上がり。

【保存期間】
冷蔵庫で3カ月ほど