わが子は何かに対して人よりもずば抜けた才能があるわけではない。夢中になれることが見つかっているわけでもない。そんな場合、親は「学歴」という武器を持ってほしいと期待するかもしれません。「高みを目指して勉強し、『いい学校』に行ってほしい」という期待をうまく伝えて、子どもを伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか。そこで、都立日比谷高等学校校長時代に東大合格者数をV字回復させ、現在は白梅学園高等学校校長として活躍する武内彰さんにアドバイスをもらいました。
【年齢別記事 中学生~大学生のママ・パパ向け】
(1) 早期化する長期留学 高校時代にこそ行く価値がある
(2) 進路選択を先延ばしするわが子 大学受験は大丈夫?
(3) 日比谷高校元校長 親の期待がプラスに働く伝え方は ←今回はココ
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「応援されている」と思えば親の期待はプラスに働く
「地域のトップ中高や国内外の名門大学に行き、ゆくゆくは社会に貢献してほしい。もちろん、自分自身も幸せになってほしい」。子どもの幸せを思って親がそんな期待を伝えても、思春期の子は反発したり、プレッシャーに感じたりするかもしれません。親の期待を子どもはどのように感じているのでしょうか。
さまざまな高校で多くの生徒や保護者に接してきた白梅学園高等学校校長の武内彰さんは「親の期待は子どもが応援されていると感じればプラスになり、もっと頑張ろうとする原動力になります。一方で、親の価値観、思いを押し付けられていると思ったら、子どもは萎縮してしまいます。ぜひ前者のほうの伝え方をしてほしいと思います」と話します。
子どもが応援されていると思えるには、親はどのように伝えればよいのでしょうか。
・子どもの見通しが甘いときはどう指摘する?
・子どもを伸ばす日比谷高校の保護者の3つの共通点は
・子どもに口を出せる親子関係をつくるには
