仕事、お金、暮らし、老後…ARIA世代が抱えるさまざまな悩み。親世代とは社会も暮らしも大きく変わっている今、もはやロールモデルは存在しません。これからどう未来を描けばいいのか。40代、50代の働く女性の悩みをARIAちゃんがお預かりして、経済評論家・勝間和代さんと一緒に考えていきます。今回は「投資の始めどき」にまつわるお便りです。
今年こそ銀行に預金するのをやめて、投資を始めて老後資産を増やそうと思っています。が、長引く新型コロナウイルス禍や終わりの見えないウクライナ侵攻など不安定な要素が多く、株価の下落や円安といった条件の悪さが気になってしまい……。このような市場で、初心者が投資を始めるのはリスクが高い気がしています。それでも資産を増やしたいと考えたとき、何から始めればいいでしょうか。気をつけるポイントを教えてください。
「市場を読まなければいけない」は勘違い
ARIAちゃん(以下、ARIA) 投資を始めたいけど、始めどきに迷っている方からお便りが届いています。銀行に預けるのは「お金を眠らせる」だけなので、投資をしてちゃんと「お金に働いて」もらいたい。そう思っているけれど、失敗して大切なお金を減らしてしまったらどうしよう、と二の足を踏む気持ち、共感しかありません。経済評論家で、金利トレーダーや証券アナリストとしても活躍してきた勝間さん、どうか迷える投資初心者を救ってください!
勝間和代さん(以下、勝間) まず勘違いしているのは、株価の下落や円安など、市場を読まなくちゃいけないと思っていることです。市場って、読んじゃいけないんですよ、一般人は。
ARIA えっ? えええ~! どうして読んじゃいけないんですか?
勝間 読めないから、です。プロのトレーダーやアナリストだって、常に正確に読むのは不可能です。だから、投資を始めるタイミングを読んじゃいけません。始めるのに一番いいタイミングは「今すぐ」なんです。
相談者の方はコロナ禍やウクライナ侵攻による下落相場を気にされていますが、下落相場こそ買い時。なぜなら、将来上がったときの利幅が大きいからです。
ARIA なるほど。では具体的に、どこで、何を買ったらいいんでしょうか?