仕事、お金、暮らし、老後…ARIA世代が抱えるさまざまな悩み。親世代とは社会も暮らしも大きく変わっている今、もはやロールモデルは存在しません。これからどう未来を描けばいいのか。40代、50代の働く女性の悩みをARIAちゃんがお預かりして、経済評論家・勝間和代さんと一緒に考えていきます。今回は「ロールモデル」がテーマです。
会社にロールモデルになるような尊敬できる人がいません。仕事はそれなりにやってきた自負はありますが、社内に信頼できる人がいないので悩みを相談できる人もいません。本当は、プライベートなことも含めて相談できる人がいるといいのですが……。何を励みにして仕事をすればいいのか、分からなくなってしまったので、アドバイスをお願いします。
ロールモデルは社外に目を向けよう
ARIAちゃん(以下、ARIA) 今月は、会社にロールモデルがいなくて悩んでいる方からお便りが届いています。40~50代のARIA読者に共通する悩みとして、職場に同性の先輩が少ないということがあります。
勝間和代さん(以下、勝間) 50歳の相談者さんが社会に出たのは、1985年に制定された男女雇用機会均等法が浸透し始めたころ。社会全体で見ても、働いている女性の絶対数が少ない時代なので、社内でロールモデルになり得る人を探すのは至難の業といえるでしょう。社内で異性のロールモデルを探すか、もしくは社外で見つけるための活動をするかのどちらかだと思います。
SNSで働く女性のための情報を発信している人も多いですし、オンラインサロンなどのコミュニティも増えています。そうしたところで、ロールモデルになる人と出会える可能性はあるので、ぜひ社外に目を向けてください。本を出している女性リーダーの中から探すのも一案です。
ただし、実際の出会いから探す場合にせよ、本で探す場合にせよ、1人にしぼらず、複数の人の憧れるところを集めて、自分ならではの理想像をつくることをお勧めします。20代だったらまだしも、50歳まで自分自身を生きて、自分が思い描く理想にぴったりの1人というのはなかなか存在しないからです。
ARIA 勝間さんは20代のときに、ワーキングマザーのためのウェブサイト「ムギ畑」を運営されていましたよね。そのときに、ロールモデルになり得るような人との出会いはありましたか?