しっかり向き合えば何歳からでも体は変わる。それを体現している方々の秘密に迫る連載。50代で仕事を辞め、月2回のウオーキングトレーニングを始めた近藤友子さんは半年後に、ずっと悩んでいたO脚が治っていたことに気づいたそうです。歩くという日常の行為を正しい姿勢を意識して行うことが、こんなに変化をもたらすとは。何歳からでも変われるんだと、多くの人に伝えたいと近藤さんは言います。
ずっと悩んでいたO脚、ガニ股歩きが治った!
編集部(以下、略) トレーニングを始めたきっかけは?
近藤友子さん(以下、近藤) 以前は航空会社の地上勤務で、営業や広報などのデスクワークでした。特に運動もしていませんでした。51歳のとき「何かをやりたい」と退職を決意したのですが、具体的に何をするか決めていたわけではなかったんです。それで、心理学や話し方などいろいろなことを勉強していた中の1つに、ウオーキングがありました。
単純にきれいに歩けるようになったらいいなと、自分のために月2回レッスンに通い始めて半年くらいたった頃、以前から気になっていたO脚や外股の歩き方が直っていることに気づきました。
近藤 そんなに熱心に毎日トレーニングしていたわけではなく、レッスンで学んだことを意識しながら過ごしていただけでした。歩くという行為は日ごろ当たり前に行っているので、無意識になってしまうことも多く、思い出したときにまた気を付ける程度でした。
実はずっとガニ股歩きで、自分で直そうと思っても、真っすぐ歩こうと意識するとものすごく不自然に内股歩きになっている感じがして「これは仕方がない」と諦めていたんです。そんな私でもたった半年で、気づけば意識しなくても真っすぐ歩いていたので驚いて「私、何かやったっけ?」と思ったくらいでした。
―― 半年でそんなに効果が出るんですね。
近藤 効果に驚きながら、そのままトレーニングを続けてまた半年ほどたつと、今度は人からお尻を褒められるようになったんです。
それまで、痩せてはいるけどお尻も胸もぺたんこの体形で、褒められたことは一度もなかったのに「お尻がかっこいいね」と言われるようになって、鏡で見てみると確かに以前よりお尻が立体的になっていることに気づきました。
それに、40代からは痩せいてもおなかがぽっこり出るのが気になっていたのですが、ウオーキングを始めた50代以降、気にならなくなったんです。50歳を過ぎてからカラダがこんなに変わるって本当にうれしかった。
3年ほど続けた頃に、教えてくださっていた先生が講師を養成する講座を開講しました。自分自身もこんなに変われたし、周りの同年代の人たちには体形を諦めている人も多い。「変われるよ」と伝えたくて、半年間ほどの座学なども含めてしっかり学び、講師の資格を取りました。
―― どのようなレッスンをするのですか?