転職成功者たちの「転職の流儀」を紹介する連載。今回登場するのは、16年間で7回の転職歴を持つmotoさんです。上編では、なぜ転職を選び続けてきたのか、転職回数の多さがハンディにならないようにどのような工夫をしたのか、について聞きました。
(上)年収240万→32歳で1500万 motoの転職流儀 ←今回はココ
(下)転職7回motoが見極めるスキルアップ転職3ポイント
2007年に長野県短期大学(現・長野県立大学)を卒業後、大手企業の内定があったものの、「最初は自分の経験値を上げられる場所で働きたい」と地方のホームセンターで社会人生活をスタートさせた転職の達人、motoさん。16年間でマイナビやリクルート、ベンチャー企業など計7回の転職を経験。年収240万円から、6回目の転職後の32歳のときに年収1500万円に到達。副業で起業した転職メディアを運営する事業会社を売却し、33歳には目標としていた生涯年収8億円をかなえたといいます。転職を成功に導く秘訣とはどんなものなのでしょうか。
「自分という商品」をどう売り込むか
編集部(以下、略) 就職活動中に「学歴の壁」に直面したことがきっかけで、自分を売り込むという「攻めの姿勢」が強まったのだとか?
motoさん(以下、moto) 書類選考の時点で落ちることは多々あり、面接まで進んでも待機室に東大、早慶などの高学歴の学生が集まる中、僕だけが短大の20歳で圧倒されたのを覚えています。ですが、就活中に転職活動の本を読んで気づいたのは、学歴ではなく、会社に必要とされる人材であることが一番強いのだということ。会社には求めるものがあり、そこに当てはまる人材を探していて、会社が求めるものと応募者ができることが合致したときに労働の契約が発生するからです。そこから自分を商品だと思ってアピールしようという意識に変わりました。就職・転職活動は営業と一緒。いかに自分を売り込めるかが大事だと思います。
―― 働きながら転職活動をするのは大変だと思いますが、motoさんが転職を選び続けた理由は何ですか?