リーダーとしてチームをけん引する人たちは忙しい日々の中で、どのように情報収集やスケジュール管理をしているのでしょうか。この連載では、リーダーがよりよいパフォーマンスをするためのヒントを聞いています。今回登場するのは、カタログ通販などを手掛けるフェリシモの生活雑貨ブランド「YOU+MORE!(ユーモア)」でブランドリーダーを担当する豊川紗代さんです。同ブランドチームは、どのようにして、ミズクラゲがデザインされた傘や、本物のようなもっちりとしたアザラシのクッションなど、数々の「ユーモア」のあるヒット商品を生み出せたのでしょうか。豊川さんに、アイデアを生み出す企画現場をつくるためのルーティンを聞きました。
【前編】フェリシモ ユニーク雑貨次々誕生 秘訣は3時間の雑談 ←今回はココ
【後編】フェリシモ 18万本売れた傘 支援型リーダーが開発
子育て中の孤独感から生まれたユーモアのある生活雑貨ブランド
豊川紗代さんは新卒で新聞社に入社し、広告営業に携わった後、フェリシモに転職しました。ファッションカタログの編集や家事雑貨の企画職を経て、1度目の育児休業を取得しました。育休から復帰後、企画会議で採用された「YOU+MORE!(ユーモア)」を立ち上げました。YOU+MORE!はその名の通り、ユーモアたっぷりで思わず笑ってしまうような雑貨ばかりを集めてオンラインで販売しています。その後、2度目の育休を取得。仕事復帰をして販売サポートを経験した後に、ブランドリーダーに就任し、現在に至ります。
「『YOU+MORE!』は、社長や上司から『新しくて独創性のあることをしたい』という要望を受けて、提案しました。着想のヒントは、自分自身の子育て経験です。育児中に孤独を感じる人が多く、当事者である私自身も同じ課題を持っていたので、『生活の中で楽しさを見つけてほしい』という思いから、日常にユーモアを取り入れられるような生活雑貨ブランドを立ち上げました」
話題の商品を次々と生み出す「YOU+MORE!」のブランドリーダー・豊川さんはどのような1日を過ごしているのでしょうか。