本が好きと発信したら、読書家のファンが増えた

―― 2018年にも短編小説「羨望」を発表していますが、小説家の道を歩もうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

宮田 ずっと本が好きだったものの、「小説家になりたい」と強く思ったことはなく、「文章を書く仕事ができたらいいな」と心の中で思っている程度でした。ただ、本が好きだと公言したりブログを書いたりしていると、読書家のファンが多くなって。おすすめの本を紹介し合ったりして、イベントでは私の周りだけ読書サークルのような雰囲気でした(笑)。

 そんな読書家のファンから文章を褒められることが増えるようになった頃、短編小説を書かないか、というオファーをもらい、短編恋愛アンソロジー『最低な出会い、最高の恋』(ソニー・ミュージックエンタテインメント)の中の1作品である「羨望」を執筆しました。

『最低な出会い、最高の恋』には宮田愛萌さん、マツモトクラブさん、夏川椎菜さんによる3つの短編恋愛小説が収録されている
『最低な出会い、最高の恋』には宮田愛萌さん、マツモトクラブさん、夏川椎菜さんによる3つの短編恋愛小説が収録されている

―― 当時はアイドル活動や大学の授業がある中で、どのように執筆時間を確保していたのでしょうか。

宮田 授業と授業の間の「空きコマ」やコンサートに向かう新幹線の移動中など、隙間時間を確保して文章を書いていました。執筆をしているときは、メンバーも「愛萌は今、原稿に集中しているんだな」と察して、そっとしておいてくれました。

 「羨望」を発表したら、ファンから感想をもらったり、影山優佳ちゃんから「もっと愛萌の書いた小説を読みたい」と言ってもらったりしたのがとてもうれしくて。もっと作品をつくりたいと考えていたタイミングで、今回の小説のオファーを受けました。